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新しく発売されるスリンダ錠(ミニピル)について

[2025.06.27]

確実な避妊をしたいけれど、一般的な低用量ピルが様々な理由で飲むことが出来ず、悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

今回はそんなお悩みの解決策になる日本初承認の『スリンダ錠』について説明したいと思います。

スリンダ錠とは

スリンダ錠28は、日本で初めて承認された『ミニピル』です。正式には『プロゲスチン単剤経口避妊薬(POP)』と呼ばれ、黄体ホルモンのみを含んだピルになります。

海外では既に広く使われていましたが、今までは日本で承認されているものがありませんでした。その為、今まで日本で『ミニピル』を内服したいと思った場合には、並行輸入品や、避妊薬として承認されていないものを使用していました。そんな中、今回日本で正式に承認された『ミニピル』が発売されます。

従来の低用量ピルとの一番の違いは、エストロゲン(卵胞ホルモン)を含まない点にあります。エストロゲンが含まれていることで、低用量ピルには血栓症リスクがありますが、『スリンダ錠』はエストロゲンが含まれていないことで、血栓症リスクを大幅に減らすことが可能です。血栓症リスクが高く低用量ピルを内服できなかった方でも、安心して使用出来る避妊薬です。

 

スリンダ錠のメリット、デメリット

スリンダ錠のメリット

・低用量ピルと同等の高い避妊効果(99%以上)

・血栓症リスクの高い方でも使用が可能(血栓症リスクが低い)

・授乳中にも使用が可能

・エストロゲンが含まれることで起こりやすい頭痛・吐き気・むくみの副作用が出づらい

スリンダ錠のデメリット

・低用量ピルと比較して月経周期が不規則になる可能性がある

・低用量ピルと比較すると飲み始めに不正出血が出やすい

・低用量ピルと比較すると月経痛やPMSの改善は乏しい可能性がある

スリンダ錠はこんな方におすすめ

血栓症リスクの高い方
  • 前兆のある片頭痛がある
  • 高血圧がある
  • 喫煙している
  • 肥満
  • 40歳以上
授乳中で避妊したい方

授乳中はエストロゲンが含まれている低用量ピルの内服は原則できないことになっています。しかし、エストロゲンが含まれていないスリンダ錠は使用が可能です。

低用量ピルが吐き気等の副作用で合わなかった方

低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロンの両方が入ったピルとなる為、エストロゲンの作用により吐き気やむくみ、頭痛が副作用として出やすくなります。スリンダ錠はエストロゲンを含まないことで、このような副作用を大幅に減らすことが可能です。

スリンダ錠の副作用

不正出血

特に飲み始めの数か月は不正出血が起こりやすいとされています。

その他、下腹部痛・乳房痛・にきびなどが見られることがあります。

スリンダ錠の価格

スリンダ錠は2025年7月より販売開始となります。

保険適応外のため、自費での取り扱いとなります。

当院での価格は、3,000円(税込み)/1シートの予定です。

まとめ

今回は、日本発承認のミニピル『スリンダ錠』について書きました。

『スリンダ錠』はミニピルと呼ばれる黄体ホルモンのみを含んだ避妊用ピルで、エストロゲンが含まれていないことで、血栓症リスクが高い方、授乳中の方でも使用可能な避妊薬です。

こちらの記事を読んで、『スリンダ錠』の内服を検討したいと思われた場合には、こちらホームページの予約ボタンよりご予約の上、ご来院下さい。

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