月経前症候群(PMS)
PMSとは
PMSとは、月経前3~10日間に出現し、月経が来ると改善する様々な精神的・身体的症状です。
精神症状が主体で強い場合は、月経前不快気分障害(PMDD)と呼びます。
現段階では、はっきりした原因はわかっていません。
生活に支障をきたすPMSの頻度は5.4%、PMDDの頻度は1.2%と報告されており、幅広い年齢で発症します。
PMSの症状
身体的症状
- 下腹部や乳房の張り
- 疲労感
- 腰痛、頭痛
- むくみ
精神症状
- 気分の変動が激しくなる
- 怒りっぽくなる
- 落ち込みやすくなる
PMSの治療
比較的軽症の場合
- カウンセリング
- 生活指導:アルコール摂取制限、禁煙、規則正しい生活
- 運動療法:定期的な適度な運動
*カルシウム、ビタミンB6、マグネシウム接種なども症状を緩和させる可能性があります。
上記で改善しないor重症の場合
低用量ピル
特にドロスピレノン含有のもの(ヤーズ・ヤーズフレックス・ドロエチ)で効果があると言われています。
抗うつ薬
精神症状が主体の場合に使用することがあります。
漢方
症状に応じて、その方に合った漢方を選択します。
即効性はありませんが、4-12週間の投与で症状の改善が期待できます。