淋菌感染症
淋菌感染症とは
性行為により淋菌に感染することによって起こります。
性器クラミジア感染症と並んで、頻度の高い性感染症です。
1回の性行為で感染する率が高く、30%程度と言われています。
女性の50%、男性の10%が無症状だと言われています。
長期的に感染が持続することで、子宮外妊娠や不妊の原因になったり、発熱や腹痛を伴う骨盤内炎症性疾患(PID)を引き起こすことがあるため、早期発見・早期治療が大切です。
淋菌感染症の症状
- おりものの異常
- 性交時の出血
- 下腹部痛
- 排尿痛(尿道炎を合併している場合)
上記のような症状を認めることもありますが、50%の女性で無症状です。
クラミジア感染症と症状がよく似ているため、症状のみでどちらかを判断するのが困難な場合もあります。
淋菌感染症の検査
子宮頸管を専用の綿棒のようなもので擦り、それを検査に出します。
基本的に痛みはほとんどなく、時間も数秒~数十秒で終わります。
オーラルセックスなどにより喉に感染することもあるため、状況に応じてうがい液の検査をすることもあります。
どちらか一方が治療しただけでは、再度感染してしまいます。
パートナーにも検査・治療を行ってもらうことが大切です。
パートナーがなかなか検査してくれないなど、お困りの場合にはぜひご相談下さい。
淋菌感染症の治療
抗菌薬を静脈注射もしくは筋肉注射します。
近年耐性菌の問題が指摘されており、治ったかどうかを判断する目的で、治療後必ず再度検査を行います。