性器クラミジア感染症とは

性行為によりクラミジアに感染することで起こります。
世界的にも、すべての性感染症の中で最も多い疾患です。
女性においては90%以上が無症状であり、男性も無症状・軽症のことが多いと言われています。

長期的に感染が持続すると、子宮外妊娠や不妊の原因になったり、発熱や腹痛を伴う骨盤内炎症性疾患（PID）、右上腹部の激痛を伴う肝周囲炎を引き起こすことがあるため、早期発見・早期治療が大切です。

性器クラミジア感染症の症状

• おりものの異常
• 性交時の出血
• 下腹部痛
• 排尿痛（尿道炎を合併している場合）

上記のような症状を認めることもありますが、90%以上の女性が無症状です。

淋菌感染症と症状がよく似ているため、症状のみでどちらかを判断することが困難な場合もあります。

性器クラミジア感染症の検査

子宮頸管を専用の綿棒のようなもので擦り、それを検査に出します。
基本的に痛みはほとんどなく、時間も数秒～数十秒で終わります。
オーラルセックスなどにより喉に感染することもあるため、状況に応じてうがい液の検査をすることもあります。

どちらか一方が治療しただけでは、再度感染してしまいます。
パートナーにも検査・治療を行ってもらうことが大切です。
パートナーがなかなか検査してくれないなど、お困りの場合にはぜひご相談下さい。

性器クラミジア感染症の治療

抗菌薬を内服します。
治ったかどうかの確認をするため、治療開始3週間後に再検査を行います。
一度で治らない場合には、別の抗菌薬を使用し再度治療を行います。