便秘がひどい
女性は男性に比べ、便秘の訴えが約2倍あるとされています。特に妊娠中は黄体ホルモンの影響や妊娠子宮の圧迫に伴い、より便秘になりやすくなります。実際に妊娠中の便秘は、薬半数に見られると言われており、頻度の高いマイナートラブルです。
妊娠中の便秘の改善方法
1, 食事で改善する方法
腸内環境を整えるために、腸内の善玉菌を増やすことを意識しましょう。
善玉菌を多く含む食品や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖、不溶性・水溶性食物繊維を含む食品を、積極的に取り入れるようにしましょう。
⑴ 善玉菌を含む食品
ヨーグルト、キムチ、漬物など
⑵ オリゴ糖を含む食品
きなこ、玉ねぎ、ごぼう、はちみつなど
⑶ 不溶性食物繊維を含む食品
さつまいも、じゃがいも、ほうれん草、ピーマン、豆類など
⑷ 水溶性食物繊維を含む食品
わかめ、こんにゃく、にんきん、きゃべつ、玄米、ライ麦など
また、体内の水分が不足すると便が硬くなり、腸からスムーズに便が排出されず、便秘になりやすくなります。こまめに水分を摂取するようにしましょう。ただし、つわりなどで食事や水分が十分に取れないこともあります。そのような場合は無理をせず、他の方法で改善させましょう。
2, 運動で改善する方法
適度な運動は腸を刺激し、便秘解消につながります。妊娠経過が順調で、医師からも運動をして問題ないと言われている場合には、妊娠中でも行うことが出来る運動を積極的に取り入れましょう。便秘解消だけでなく、妊娠期間を心身共に健康で過ごすために、とても効果的です。『どんな運動をしたらいいかわからない』場合には、ぜひご相談下さい。1人1人の状況に合わせて、どのような運動がおすすめか、お伝えさせて頂きます。
3, 薬で改善する方法
食事や運動を意識しても便秘が改善しないことも多々あります。また、つわりで食事が十分に取れなかったり、運動を控えるように医師から指導される状況もあります。そのような場合には、我慢せず医師に相談して下さい。妊娠中でも問題なく使うことの出来る薬や漢方があります。
まとめ
妊娠中の便秘の改善方法についてご説明しました。
便秘は妊娠中の方の半数が経験するものです。
決して珍しいことではありません。
ひどい便秘を我慢して、お腹が張ってしまう方もいらっしゃいます。
便秘で辛い場合には我慢せず、ご相談下さい。