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膣のゆるみによる尿漏れ・お湯漏れ・性交時の感度低下の改善法

[2025.03.12]

膣のゆるみは人と比べにくく、また人に相談しづらい悩みの一つです。

気になっているけれども誰にも相談できず、一人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、膣のゆるみによる尿漏れ・お湯漏れ・性交時の感度低下の改善法について、書いてみたいと思います。

膣がゆるむとは

膣は粘膜で覆われており、その周りを骨盤底筋と呼ばれる筋肉に囲まれています。

膣がゆるむとは、粘膜を構成するコラーゲンの減少や筋力の低下が原因で、

膣のしまりが悪くなる(膣圧が下がる)ことを指します。

膣のゆるみが起こる理由

妊娠・出産

妊娠中は赤ちゃんなどによる重さにより、骨盤底筋には常に負荷が加わっている状況です。

その為、骨盤底筋は通常時よりも緩みやすい状況にあります。

また、出産時には赤ちゃんが膣を通って出てくる必要があるため、

膣は大きく引き伸ばされ、ダメージを受けます。

どんなに安産であっても、膣はダメージを受けて緩みますが、下記に当てはまる場合には、

より膣はゆるみやすくなります。

  • 分娩まで時間がかかった
  • 赤ちゃんが大きかった
  • 機械分娩(吸引分娩や鉗子分娩)だった
  • 妊娠出産回数が多い

膣や骨盤底筋のゆるみは、産後少しずつ回復しますが、

残念ながら出産前と全く同じ状態には戻りません。

加齢

女性のエストロゲン分泌量は40歳頃から急激に減少して行きます。

エストロゲンの分泌低下は、膣の粘膜のコラーゲン産生を低下させ、張り・弾力・うるおいが失われます。

これを膣萎縮といいます。

また、加齢により全身の筋肉と同様、骨盤底筋の筋力も低下します。

膣の筋力が低下すると、膣のゆるみに繋がります。

加齢によるエストロゲン低下は、女性であれば誰にでも起こる変化であり、

避けることは出来ません。

肥満

肥満により、骨盤底筋に対する負荷が常にかかった状態になるため、

筋肉がダメージを受けてしまいます。

腹圧

  • せきやくしゃみを頻回にする
  • 重いものを持ち上げる動作が多い
  • 便秘でいきむ

上記のような腹圧がかかる状況があると、骨盤底筋はダメージを受けやすくなります。

膣のゆるみにより起こる症状

尿漏れ

膣のゆるみにより、子宮が正常の位置を保てなくなると、重力により子宮が下がってしまいます。

子宮が下がるとことにより、近くにある膀胱が圧迫され、尿漏れや頻尿が起こりやすくなります。

その為、特に腹圧がかかった際に、尿漏れが起こりやすくなります。(腹圧性尿失禁)

膣に空気が入る

膣がゆるむと、膣の中に空気が入りやすくなります。

入った空気が性交時や運動時に膣から出る際に、おならのような音が出てしまうことがあります。

おならと違って、我慢することが出来ないため、

性交や運動をすることに対しネガティブになってしまうこともあります。

膣にお湯が入る

膣がゆるむと、お風呂に入った際に膣の中にお湯が入りやすくなります。

入ったお湯は、お風呂から出た後に一気に出てくることが多く、

ショーツが濡れてしまう原因になります。温泉やプールでも同様のことが起こります。

性交時の感度低下

膣がゆるむと挿入時の密着度が下がる為、ご自身とパートナーの感度が下がってしまいます。

その為、昔に比べて性交に対し満足できない原因やセックスレスの原因にもなります。

骨盤臓器脱

膣がゆるむと、子宮や膀胱が下がりやすくなります。

それにより、膣から膀胱や子宮が外に出てきてしまうことを骨盤臓器脱と言います。

子宮や膀胱が軽度に下垂(下に下がってくること)した状態であれば、

膣のゆるみに対する治療により改善出来る可能性があります。

しかし、完全に外に出てしまっている場合には、それだけでは改善出来ません。

その為膣のゆるみを感じた際には早めに対策を取ることが重要です。

膣のゆるみを自分で調べる方法

  1. 中指と人差し指を第二関節まで膣内に入れ、指を45度開いた状態にします
  2. その状態で膣に力を入れます

評価法

  • 膣圧高め:指に力を入れても2本の指が最後まで閉じる
  • 膣圧平均的:指に力を入れなければ2本の指が最後まで閉じる
  • 膣圧低め:収縮は感じるが指は閉じない
  • 膣圧かなり低い:収縮も感じない

膣のゆるみに対し自分で出来ること

骨盤底筋のセルフトレーニング

  • 仰向けになり、両足を肩幅程度に開いて、両膝を軽く立てる
  • 尿道・肛門・膣をきゅっと締めたり緩めたりして、締める感覚をつかみます
  • 締める感覚がつかめたら、締めて3秒キープした後、ゆっくり緩め3秒キープ。これを10セット繰り返します。可能であればこれを毎日何回か行います。
  • 慣れて来たら、収縮と弛緩の秒数を少しずつ伸ばして行きます。

肥満がある場合には減量

肥満により、骨盤底筋に対する負荷が常にかかった状態になり、筋肉がダメージを受けます。

その為、体重を減らすことで筋肉にかかる負荷・ダメージを減らすことが大切です。

過度に腹圧がかかることを避ける

  • せきやくしゃみを頻回にする
  • 重いものを持ち上げる動作が多い
  • 便秘でいきむ

上記のように腹圧がかかりやすい状況が続くと、骨盤底筋がダメージを受けてしまいます。

その為、せきやくしゃみが頻回に出る場合はその原因を取り除くための治療を、

便秘の場合は便秘薬を使用するなど、腹圧が過剰にかかってしまうことを避けることが重要です。

膣のゆるみに対しクリニックで出来ること

膣ハイフ等の膣内のコラーゲン生成を促す治療

膣ハイフは、超音波を膣の粘膜下に集中的に当て、熱を発生させることで、

腟の周りの組織に軽いダメージを加えます。

それにより、3週間~1年にわたり熱で縮んだコラーゲンを治そうと新しいコラーゲンが作られます。

コラーゲンが増えることで、腟に弾力・厚みが生まれ、腟のゆるみが改善します。

膣ハイフは1度の治療で効果が実感でき、半年~1年程度効果が持続します。

エムセラ等の骨盤底筋のトレーニング機器

エムセラ等の骨盤底筋のトレーニング機器は、

電磁エネルギーを用いて骨盤底筋を収縮させて鍛える治療機器です。

これにより、骨盤底筋の筋力低下により起こる膣のゆるみの改善します。

エムセラ等のトレーニング機器は、1回の治療ではあまり効果は実感しづらく、

1-2週間に1回、6-8回程度の治療を受けることで、効果が現れ始め、6ヶ月程度効果が持続します。

まとめ

膣のゆるみは、人になかなか相談出来ない悩みの一つです。

その為、悩んでいても、誰にも相談できない方が多いのではないでしょうか。

当院では、2025年4月より膣ハイフの施術が可能になります。

膣のゆるみに関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談下さい。

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