卵巣検診
卵巣腫瘍
卵巣腫瘍は良性のものまで含めると、すべての女性の5~7%がかかる疾患です。
卵巣がんに罹患する女性は、年間1.3万人以上おり、年間約4800人が亡くなっています。
悪性の場合、かなり進行するまでほとんど症状が出ない上に転移もしやすく、症状に気付いて病院を受診したときには既に末期だったということも少なくありません。
進行が速く、定期検診をしていても、すべての卵巣がんを見つけることは困難ですが、見つかる可能性は高まります。
卵巣がんになりやすい人
- 妊娠、出産の経験がない方
- 初潮が早かった方
- 閉経が遅かった方
- 家族に卵巣がんの方がいる方
- 乳がん、大腸がんの既往歴がある方
- 子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群の既往がある方
- 肥満、糖尿病の方
- 喫煙者
卵巣がん検診の痛み
膣からの超音波検査は、性交経験がある方には多少の違和感程度であることがほとんどです。
一方で、性交経験がない方は、痛みを強く感じる場合があります。
その為、性交経験のない方や、膣からの超音波に不安がある方に対しては、直腸(おしり)やお腹からの超音波検査に変更することが可能です。
心配なことがある場合には、遠慮なくご相談ください。
卵巣検診の流れ
予約
Webで予約をお取りください。
問診
月経周期、最近の月経、妊娠歴などを伺います。
内診
内診台に乗って頂き、膣に細い超音波の機械を挿入して卵巣を観察します。
結果はその場でわかります。
腫瘍がある場合には、MRIや血液検査を受けて頂く場合があります。
会計
会計がお済みになりましたら、お帰り頂けます。
卵巣検診を受ける際の注意・ポイント
生理中は避ける
月経中でも検査を行うことは出来ますが、月経中に膣に器具が入るのには抵抗がある場合も多いかと思います。
月経中を避けてのご予約がおすすめです。
脱ぎ着しやすい服装で
内診の際には下着を脱いで頂きますので、脱ぎ着しやすい服装でお越しください。
卵巣検診で腫瘍が見つかった場合
腫瘍が見つかった場合には、超音波検査での見え方・大きさなどを考慮し、数か月後に超音波検査を再度行うことがあります。
また、MRI検査や血液検査を追加で行う場合もあります。