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つわりが辛い

つわりとは

つわりとは、妊娠初期に生じる吐き気・嘔吐などの症状を言います。
妊娠された方の50~80%が経験すると言われており、珍しいものではありません。
また、個人差が大きく、全妊婦の0.5~2%の方が重症化すると言われています。
この重症化した状態のつわりを、『妊娠悪阻』と言います。
つわりの症状で最も多いのは、吐き気・嘔吐ですが、それ以外にも下記のような多彩な症状が現れます。

つわりの症状

  • 食べると吐いてしまう(吐きづわり)
  • 食べていないと気持ち悪い(食べづわり)
  • 常に眠い(眠りづわり)
  • よだれが沢山でる(よだれづわり)
  • 特定の匂いがすると吐いてしまう
  • イライラする
  • 頭痛がする

これらの症状は時間帯や日によって、変化することもあります。
『昨日は体調がよかったのに今日は体調が悪い』『この前までは食べづわりだったのに、今日からは吐きづわり』ということも、よくあります。

つわりの原因

つわりの原因は、妊娠することで分泌されるホルモンが影響していると言われていますが、原因ははっきりとはわかっていません。

つわりが急に無くなったら流産の可能性があるか

妊娠初期は流産率が約15%と高い時期です。
その為、つわりが急になくなると、赤ちゃんが亡くなってしまったのではないかと心配される方が多くいます。
妊娠初期は、まだ胎動を感じることが出来ないため、不安になるのも無理はありません。
しかし、つわりがなくなる=流産ではありません。

つわりは個人差が大きく、終わるタイミングも人それぞれ。人によっては、赤ちゃんの発育が順調でも、通常よりも早くつわりの症状がなくなる方もいます。
その為、つわりがなくなった以外に、出血や腹痛などの症状がなければ、急いで病院を受診する必要はありません。
ただし、心配であれば一度かかりつけ医に相談してみてください。

つわりはいつ始まりいつ終わるのか

つわりは妊娠4~7週から始まることが多く、妊娠8~12週頃がピークです。
その後は徐々に改善することが多いと言われています。
ただし、つわりの症状と同じく、つわりの期間も個人差が大きく、すぐに終わる方もいれば、出産直前まで続く方もいます。
人と比べることはせず、自分の症状に合わせて、無理をしないことが最も大切です。

つわりで栄養が十分に取れないと赤ちゃんへの影響はあるか

つわりで栄養が十分に取れない時に、赤ちゃんが栄養不足になってしまうのではないかと心配される方が多くいます。
自分のお腹の中で赤ちゃんを育てているのですから、不安になるのも当然です。
しかし、妊娠初期の赤ちゃんは、胎嚢の中にある卵黄のうという袋から栄養を貰っています。
その為、つわりの症状が辛い時には、赤ちゃんの為に栄養を取らなくちゃと、無理して食べる必要はありません。

つわりへの対処法

①ストレスを最小限に

つわりにはホルモンの影響だけでなく、精神的・肉体的なストレスも関係していると言われています。
その為、無理をしないことが症状を和らげるポイントの一つです。
つわりの症状が出てきても、妊娠していることを職場に伝えていない時期は、なかなか周りの人に頼れないこともあるかもしれません。
しかし、つわりで辛い場合には無理は禁物です。
状況に応じて早めに妊娠していることを伝え、配慮してもらうことも検討しましょう。
なるべくストレスを自分だけで抱え込まないことが大切です。

②食事は食べられるものだけでOK。ただし水分摂取はしっかりと。

つわりで食欲がない時には、無理していつもと同じ量を食べる必要はありません。
つわり中には、特定の食べ物しか食べられないということもよくありますので、栄養バランスは考えず、食べられるものを食べるようにしましょう。
中には食べてもどうせ吐いてしまうからと食べない方もいますが、吐いてしまったとしても、栄養分の一部は吸収出来ますので、食べられるものがあるのであれば、食べるようにしましょう。

ただし、食事量が少ない場合には、水分摂取をこまめにするようにしてください。
通常は食事からも水分が取れていますが、食事があまりとれなくなると、食事からの水分摂取が出来ません。
少しずつでもいいので、水分はこまめに取るようにしましょう。
スポーツドリンクなどの電解質が含まれているものが一番お勧めですが、人によっては炭酸しか飲めない、氷なら舐められるなどあると思います。
種類にはこだわらず、飲めるものから水分を摂取するようにしましょう。

③つわりを楽にすると言われているもの

ビタミンB6

ビタミンB6がつわりの症状を和らげるという報告が多くあり、欧米では治療薬としても使用されています。
その為、ビタミンB6を含む食品(魚類・肉・バナナなど)を積極的に摂取するとよいでしょう。
ただし、つわりで食事が思うように取れない場合も多いと思いますので、そのような場合には、サプリメントで補うといいでしょう。

ショウガ

ショウガがつわりの症状を和らげるという報告が多くあります。
ショウガ茶を飲む、食事の味付けにショウガを加えるなど、食事にショウガを上手に取り入れられるとよいと思います。
ただし、食べ物からの摂取が難しい場合もあると思います。
そのような場合には、ショウガのサプリメントも出ていますので、そういったもので摂取してみるのもいいでしょう。

マルチビタミン

つわりの予防にマルチビタミンが有効であるという報告があります。
妊娠後つわりの症状が出る前から、マルチビタミンのサプリメントを摂取するといいでしょう。

つわりの症状があるときに病院を受診した方がいい目安

つわりの症状がある方の中で、一部の方は重症化し『妊娠悪阻』と言われる状態になります。
そのような場合には、点滴や場合によっては入院が必要です。
下記のような状態の場合には、早めに病院を受診しましょう。

  • 食事だけでなく水分も取れない
  • 体重が妊娠前から5%以上減少する(50kgの人なら2.5kg以上)
  • 尿がほとんど出ない

つわりはみんなが経験するものだからと、我慢してしまう人もいますが、上記のような場合には、早めに病院を受診するようにしましょう。

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